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最も良く使われる紙“新聞”
世の中で最も大量に生産されている紙は新聞紙です。

日本では1999年には360万トン近い新聞紙が使われているのです。
新聞紙の品質は明治の初め頃のぼろパルプ主体からワラパルプを混ぜたもの、次に砕木パルプを主体として化学パルプの亜硫酸パルプを加えた典型的なものへと品質も大きく変化してきました。

第二次世界大戦中は物資不足で新聞紙もタブロイド版の小型新聞になったこともありましたが、戦後は現在の版型に戻りました。
1980年ごろには新聞紙の原料自体も変化し、主に広葉樹林を用いるセミケミカルパルプが作られ、針葉樹林が主体である機械パルプと共に使用されるようになったのです。
そして、リファイナーパルプとサーモメカニカルパルプと呼ばれるパルプが使われました。
新聞印刷も凸版印刷からオフセット印刷にかわり、カラー印刷で綺麗なものになりました。
この為、紙に作業性、印刷適性の向上が求められ、サイズプレスで各種の薬品が施されているのです。

また、年々用紙の軽量化が望まれ薄くなってきています。
皆さんが何気に毎日手にしている新聞。
軽くて、薄くて、きれいな印刷には様々な改良が加えられています。


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